【保健所健康危機管理事例H23】
病因物質、原因食品不明の集団食中毒(クドア疑い)①
〔作成者〕
広島市保健所
〔発生年月日〕
2011/6/4~2011/6/5
〔概要〕
患者らは同じ職場に従事しているが、感染症が疑われる状況は確認されなかった。施設の拭き取り、従事者便、患者便の検査結果から共通の食中毒病因物質は検出されず、病因物質、原因食品は特定できなかった。なお、喫食メニューに刺身(ヒラメ、トロ、カンパチ)が含まれていた。
〔原因/端緒〕
6月6日に市内医療機関から「当院の職員9名が中区の飲食店を利用し、うち5名が食中毒様症状を呈している。」旨の連絡があり探知。調査の結果、6月4日に中区の飲食店を利用した9名中5名が、同日22時から5日13時にかけて、嘔吐、下痢、発熱等の食中毒様症状を呈していた。医療機関から食中毒患者の届出があり、患者の共通食は当該施設が提供した食事のみであることから、この施設を原因とする集団食中毒事件と判断した。
〔患者/死者/負傷者〕
患者5名
〔症状/被害状況〕
症状:嘔吐、下痢、発熱、寒気、脱力感等