【保健所健康危機管理事例H23】
原因施設、病因物質、原因食品不明の集団食中毒(クドア疑い)③
〔作成者〕
広島市保健所
〔発生年月日〕
2011/9/17~2011/9/18
〔概要〕
発症状況から単一暴露の食中毒と判断されたが、共通食が複数あった。また、施設の拭き取り、患者便の検査結果から共通の食中毒病因物質は検出されなかったことから、原因施設、病因物質、原因食品は特定できなかった。なお、9月17日の夕食で利用した飲食店の喫食メニューに刺身(ヒラメ)が含まれていた。
〔原因/端緒〕
9月18日に市内医療機関から「食中毒様症状の患者3名を診察している。」旨の連絡があり探知。調査の結果、患者らは3世帯5名の家族で、5名全員が17日22時から18日2時にかけて、下痢、嘔吐等の食中毒様症状を呈していた。患者らの共通食は16日に自宅での夕食、17日に安佐南区の飲食店での夕食があった。医療機関から食中毒患者届出票が提出され、集団食中毒事件と判断されたが、共通食が複数あることなどから、原因施設は特定できなかった。
〔患者/死者/負傷者〕
患者5名
〔症状/被害状況〕
症状:下痢、嘔吐、ムカムカ感、発熱等