【保健所健康危機管理事例H23】
病因物質、原因食品不明の集団食中毒(クドア疑い)④
〔作成者〕
広島市保健所
〔発生年月日〕
2011/9/23~2011/9/23
〔概要〕
食品、施設の拭き取り、従事者便、患者便の検査結果から共通の食中毒病因物質は検出されず、病因物質、原因食品は特定できなかった。なお、9月23日の法事のメニューに刺身(ヒラメ、タイ、マグロ等)が含まれていた。ヒラメ刺身の検食の検査から、クドア・セプテンプンクタータが確認されたが、検出限界以下であった。
〔原因/端緒〕
9月23日に消防局から「西区の飲食店を21名で利用し、うち約10名が食中毒様症状を呈している。」旨の連絡があり探知。調査の結果、患者らは親族で、9月23日昼に法事で西区の飲食店を利用した27名中10名が、同日15時から23時にかけて、嘔吐、下痢、吐き気等の食中毒様症状を呈していた。医療機関から食中毒患者の届出があり、患者の共通食は当該施設が提供した食事のみであることから、この施設を原因とする集団食中毒事件と判断した。
〔患者/死者/負傷者〕
患者10名
〔症状/被害状況〕
症状:嘔吐、下痢、吐き気、悪寒等