【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H23】産科病棟における結核大規模接触者健診(大阪府泉佐野保健所)

【保健所健康危機管理事例H23】

産科病棟における結核大規模接触者健診

 

〔作成者〕
大阪府泉佐野保健所

 

〔発生年月日〕
2011/9/5~2012/1/27

 

〔概要〕
患者の発生届受理後、早期から保健所と病院で連携会議を重ね、健診対象者、時期、方法等話合い実施。新生児・乳児へのツ反結果全員陰性、職員へのQFT検査、必要者へのX線検査結果より集団感染はなかったと判断した。病院から対象者や報道機関に結果報告される予定。保健所からは接触者健診を依頼した保健所に最終報告をした。

 

〔原因/端緒〕
原因:結核菌による集団感染疑い
・産科病棟スタッフの雇用時健康診断の未実施
・職員健診における要精検者の精検受診の遅れ

(その他の要因)
・対象がBCG未接種である新生児・乳児
・病棟が開放的な構造で対象が絞れない

〔患者/死者/負傷者〕
元患者:bⅢ3 塗抹(2+)培養(+)PCR-TB(+)
接触者健診対象者:元患者が勤務中に入院、勤務していた人のうち新生児・乳児351人と病院スタッフ39人

 

〔症状/被害状況〕
元患者:診断4か月前より咳・痰などの呼吸器症状あるも、受診したのは職場健診で要精検となった翌月。結核病院に入院し約2か月後退院。標準治療終了。接触者健診として9月~11月に新生児・乳児へのツベルクリン反応検査、12月~1月に職員健診を実施。

公開日:2012年08月31日

カテゴリー: 結核