【保健所健康危機管理事例H23】
クドア・セプテンプンクタータが原因を推定される食中毒事件
〔作成者〕
滋賀県彦根保健所
〔発生年月日〕
2011/8/17~2011/8/18
〔概要〕
患者全員がヒラメ刺身と食べていたこと、ヒラメ刺身を食べていない人は発症していないこと、χ2検定からヒラメ刺身のみ有意な差が認められたこと、患者の検便からは食中毒菌が検出されなかったこと、潜伏時間が8時間であったことからヒラメ刺身を原因食品と推定した。また、患者便1検体からクドア・セプテンプンクタータが検出された。ヒラメ刺身の残品はなかったため、ヒラメのクドア・セプテンプンクタータの検査は実施出来なかった。
〔原因/端緒〕
滋賀県内の住民から「飲食店で会食をして複数の者が体調不良を訴えている。」旨の連絡があり、調査したところ、この飲食店で会食した2グループ13人中12人が発症していることが判明したため、食中毒と断定した。
〔患者/死者/負傷者〕
患者:14人
〔症状/被害状況〕
腹痛:9人
下痢:9人
嘔吐:7人
発熱:3人
吐き気:12人
頭痛:6人
悪寒:3人
倦怠感:7人