【保健所健康危機管理事例H23】
同時期に発生した2保育園の腸管出血性大腸菌O26感染症
〔作成者〕
鹿児島県川薩保健所
〔発生年月日〕
A保育園 H23.10.11~H23.10.25
B保育園 H23.10.25~H23.11.11
〔概要〕
・両事例は感染源が特定されなかったが,2保育園から検出されたEHECの血清型・毒素タイプが同型(O26:VT1)でかつ両保育園の発生日が近いことから分離したEHET:O26菌株について,パルスフィールドゲル電気泳動法(PFGE)による遺伝子解析を行った。解析の結果,2事例のEHET:O26は異なる遺伝子パターンを示し,それぞれ異なるタイプのEHET:O26,VT1による感染事例であることが窺えた。
〔原因/端緒〕
腸管出血性大腸菌O26(VT1)
〔患者/死者/負傷者〕
●A保育園 ・患者1名(1歳児)・感染者10名(無症状病原体保有者)
●B保育園 ・患者2名(2歳児,3歳児)・感染者7名(無症状病原体保有者)
〔症状/被害状況〕
●A保育園 患者 1歳児 下痢便,血便
●B保育園 患者 2歳児 下痢便 3歳児 下痢便