【海外情報】 鳥インフル:河南省でも初の感染 男性2人

鳥インフル:河南省でも初の感染 男性2人

 

毎日新聞 2013年04月14日 11時04分(最終更新 04月14日 21時15分)

【上海・隅俊之】中国河南省の衛生当局は14日、省内の34歳と65歳の男性2人が鳥インフルエンザ(H7N9型)に感染していることを確認したと発表した。河南省では初の感染ケース。これまで感染者は東部の上海市、江蘇、浙江、安徽各省に限られていたが、13日には華北の首都・北京で7歳女児の感染が確認された。内陸の河南省でも確認されたことで、感染地域は中部にも広がり、2市4省に拡大した。 また、上海市は14日、重体だった2人が死亡し、新たに3人の感染も発表。浙江省でも4人、江蘇省でも2人の感染が確認された。これで感染者は計60人、うち死者は13人になった。1日で10人以上の感染が明らかになったのは初めて。
最初に感染が確認された上海市の87歳男性が発症したのは2月19日で既に2カ月近くが過ぎた。ただ、上海市などが生きた鳥を扱う市場を閉鎖した今月6日以降も発症する人は増え続けており、ウイルスが依然としてまん延している可能性が高い。今後、感染範囲とそのペースが上がることが予想される。中国メディアは「もはや長江デルタ地帯では止まらない」と注意を呼びかけている。

河南省の衛生当局によると、感染が確認された65歳男性は農業で、鳥と接触する機会が多かったという。34歳男性は調理師だった。
一方、中国紙によると、北京で感染が確認された女児の両親は生きた鳥の販売をしていたが、4月4日に天津市の業者から鳥を購入していた。中国当局が追跡調査している。女児は鳥類を運んだり、フンに触ったりはしておらず、ウイルスを吸い込むなどして感染した可能性があるという。

公開日:2013年04月14日

カテゴリー: 感染症