【保健所健康危機管理事例H24】旅館におけるノロウイルス食中毒
〔作成者〕
山形県村山保健所 生活衛生課 板垣昭浩
〔発生年月日〕
2012/12/28~2013/1/3
〔概要〕
旅館が平成24年12月27日から平成25年1月1日までに提供した食事が原因とする、ノロウイルス(GⅡ)による食中毒と判断し、食品衛生法に基づき平成25年1月2日から3日間の営業停止の処分とした。なお、12月27日までの喫食者は42組463名、患者28組88名で、うち31名が医療機関を受診していた。検査の結果、患者3名、調理従事者2名及び調理従事者以外の従業員5名からノロウイルス(GⅡ)が検出された。
〔原因/端緒〕
平成25年1月1日に旅館経営者から当所に、平成24年12月27・28日の宿泊客に嘔吐・下痢の症状を呈した者がいる旨の連絡があった。
〔患者/死者/負傷者〕
患者88名
(住所地:山形県7市6町、青森・宮城・福島・埼玉・神奈川・新潟県、大阪府)、死者0名
〔症状/被害状況〕
症状:下痢(57名、65%)、嘔気・嘔吐(各44名、50%)、腹痛(32名、36%)、発熱(28名、32%)、悪寒(9名、10%)、倦怠(5名)、頭痛(3名、)、脱力感(1名)、裏急後重(1名)、臥床(1名)、他症状(6名)
潜伏時間:18~103時間(30超42時間以内が52%)