【保健所健康危機管理事例H24】食中毒事件(ノロウイルス)対応について
〔作成者〕
京都府中丹東保健所 環境衛生室衛生担当 山本隆弘
〔発生年月日〕
2012/12/21~2012/12/30
〔概要〕
原因となったノロウイルスは調理従事者の家族(子供)から調理従事者に感染したと考えられるが、この調理従事者は無症状であったため、食材汚染の危険性を認知せず調理を行い結果的に事件に至った。なおこの者の住居は飲食店とは離れており自宅で手に付けたウイルスを当該調理時に持ち込んだのではなく、無症状の感染状態となり施設内での用便時等に手に付けたウイルスを原因と推定する。
〔原因/端緒〕
飲食店を利用した2グループ32名のうち20名が、ノロウイルス(G2)により、下痢、嘔気等の食中毒症状を呈した。(利用者が利用の4日後に当所に通報)
〔患者/死者/負傷者〕
男性14名、女性6名
〔症状/被害状況〕
患者は発熱、嘔気、下痢(水様または軟便)を呈し、6名が医療機関を受診、うち2名が入院。