【保健所健康危機管理事例H24】富山県高岡市内の健康センターにおける食中毒事件について
〔作成者〕
富山県高岡厚生センター 衛生課 木屋昭
〔発生年月日〕
2012/12/17~2012/12/20
〔概要〕
当該施設の飲食店を利用した2グループ102名中44名が食中毒症状を示し、ノロウイルスGⅡが複数の患者便から検出された事例である。調査の結果、飲食店の従事者1名が当日、嘔吐の症状があるにもかかわらず調理業務に従事しており、便からノロウイルスGⅡが検出された。また、2グループとも有症の従事者が処理・提供された千切りキャベツのオッズ比が有意に高いことから原因食と推定した。調理従事者の健康管理と手洗いの徹底が求められる
〔原因/端緒〕
平成24年12月18日富山県高岡市内の医療機関から腹痛、嘔吐等の食中毒様症状を呈する4名を診察した旨の届出により調査を開始した。
〔患者/死者/負傷者〕
患者44名、死者なし
〔症状/被害状況〕
腹痛、下痢、嘔吐、発熱