カナダ産牛肉の輸入停止措置の解除について
本年3月24日に公表したカナダ産牛肉の混載事例※について、カナダ政府から調査報告書が提出されました。
本調査報告書について内容を精査したところ、再発防止に必要な改善措置がとられたことを確認できましたので、本日付けで本件に係るカナダ側の出荷施設からの輸入停止措置を解除することとしました。
※3月24日公表のカナダ産牛肉の混載事例の概要
・農林水産省動物検疫所において検査を行ったカナダ産牛肉について、30 か月齢超の牛由来であることが疑われる牛肉(冷凍横隔膜1箱約12 kg)が混載されていると、同省より厚生労働省に連絡があった。
・厚生労働省は、カナダ政府からの当該案件に関する報告及び同省検疫所による現場検査の結果、冷凍横隔膜1箱約12 kg について、対日輸出条件不適合と判断し、当該出荷施設からの輸入手続きを停止し、カナダ政府に対し詳細な調査を要請した。
1. 経緯
本年3月24日に確認されたカナダ産牛肉の混載事例について、5月8日、カナダ政府から別添(仮訳、英文)の原因及び改善措置に関する調査報告書が提出されました。
本調査報告書について内容を精査したところ、再発防止に必要な改善措置がとられたことを確認できましたので、本日(5月14日)、 JBS 社からの 輸入停止措置を解除することとしました。
(参考)事案の概要
公表日 :平成26年3月24日
出荷施設:JBS FOOD CANADA INC. (施設番号:38)
輸入品 :冷凍横隔膜(SRMではない)1494箱(約24トン)
概 要 :対日輸出条件を満たしていない(30か月齢超の牛由来の製品)冷凍横隔膜1箱(約12kg)が混載
2. 調査報告書概要
(1) 原因
(ア)対日輸出ができない製品(30か月齢超の牛由来の製品)に対し、対日輸出可能な製品としてのラベルが貼付された。
(イ)ラベル貼付方法について、当該施設の作業手順書に詳細な記載がなかった。
(2)改善措置
(ア)当該施設は、適切なラベルを作成し、製品に貼付できるように作業手順書を改正し、従業員に指示した。
(イ)カナダ食品検査庁(CFIA)は改正内容について承認し、また、当該施設において、承認した内容に従い、適切にラベル貼付がなされ、日本の輸入条件に適合していることを確認した。
(別添)カナダ政府からの調査報告書(仮訳・英文)(PDF:363KB)
詳細については以下を参照してください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000045388.html
(参照先)
厚生労働省食品安全部監視安全課