【管内情報】 当所管内における麻しんアウトブレイクの事例

平成26年4月上旬~中旬にかけて7例の麻しん発症の届出を受理した。全て当所管内A市内での発症であり、成人3例、小児4例。うち3例が入院加療を要したが、全例とも保存的治療にて治癒している。

初発例は3月中旬に発症し、同月19日~25日まで水痘疑いとしてA市内のB病院に入院していた。退院当日に麻しん特異的IgM抗体価の上昇が判明したが、この症例の届出は4月5日に行われた。この初発患者がカタル期と思われる3月17日に複数のA市内医療機関を受診し、各院内で接触のあった4名が発症したものと推定された。その後感染経路不明の2例の麻しん発症が確認され、この時点で当所で把握できない患者が発生している可能性、既に地域内にまん延している可能性が危惧された。さらなる大規模な感染拡大があった場合は地域における感受性者対策としての住民予防接種まで考慮すべき事態を憂慮したが、幸い以後の患者発生はなく、本事例は終息した。

発生年月日:平成26年4月1日
終息年月日:平成26年5月15日
発生施設・場所等:B病院、C耳鼻咽喉科診療所、D眼科診療所(いずれもA市内)

公開日:2014年07月16日

カテゴリー: 感染症