【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.248(2016年05月20日)
アフリカのアンゴラ及びコンゴ民主共和国を中心に感染が確認
されている黄熱に関して、5月19日、世界保健機関(WHO)のIHR
緊急委員会は加盟国に対し、IHR(2005)附録第7に従い、アンゴラ
及びコンゴ民主共和国に出入国する者に黄熱の予防接種を受ける
よう改めて促しました。
つきましては、黄熱のリスク国・地域へ渡航する場合は、黄熱
予防接種証明書の提示が義務づけられているかに関わらず、渡航
の10日前までに黄熱の予防接種を受けることを推奨します。
国立感染症研究所においては、黄熱のリスクアセスメントが発出
されました。
黄熱は、感染症法上の4類感染症で、蚊(主にネッタイシマカ)
が媒介する感染症ですが、通常、この蚊は、我が国には生息して
いないため、リスクアセスメントによれば、国内で感染が拡大する
リスクは低いと考えられます。
医療機関の皆様におかれましては、医療機関を受診した方から
渡航の相談がある場合、リスクアセスメントを踏まえて情報提供を
お願いするとともに、予防接種の相談があった場合は、検疫所
(FORTH)ホームページに掲載されている黄熱ワクチン接種機関を
ご案内ください。
<黄熱について>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000124572.html
<黄熱のリスクアセスメント2016年5月19日時点 >
http://www.nih.go.jp/niid/ja/id/1142-disease-based/a/yellow-fever/idsc/6489-yellow-fever-ra.html
<厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページ:黄熱に注意しましょう!>
http://www.forth.go.jp/useful/yellowfever.html
<WHOステートメント(英語)>
http://www.who.int/mediacentre/news/statements/2016/ec-yellow-fever/en/