No.1179 2つの飲食店における同一仕入れ先の牛肉が原因の腸管出血性大腸菌O157 食中毒(大阪府)

[ 概要報告 ]
分野:細菌性食中毒 

衛研名:大阪府立公衆衛生研究所

時期年月:2005/6/5 ~ 2005/6/7

地域:大阪府I市、M市 

概要:
 I市の飲食店で6月2日から3日にユッケ等を喫食して下痢、腹痛、血便等の症状が出ている者が3グループのなかで4名おり、また、M市の飲食店で6月1日に牛のモモ肉を食べて下痢症状を呈している者が3名いることがわかった。調査時点ではモモ肉などの残品はなく原因食品の特定には至らなかったが、両店はいずれも6月1日に和歌山市内の処理業者から仕入れた牛肉を調理しており、当該牛肉による食中毒と断定した。患者7名から腸管出血性大腸菌O157を検出し、それらの遺伝子パターン、薬剤感受性試験を実施したところ一致したので和歌山市に当該処理業者の調査を依頼したが、特定には至らなった。