[ 概要報告 ]
分野:細菌性感染症
衛研名:岡山県環境保健センター
時期年月:2005/12/24 ~ 2006/2
地域:岡山県
概要:
患者は平成17年11月21日~12月21日まで父親と共にスリランカに滞在後、帰国した。12月24日から39℃以上の発熱、咽頭腫脹および2~3回の嘔吐を起こり、12月26日より入院となった。年末から年始にかけては在宅で療養していたが、発熱は継続しており時折嘔吐と下痢を伴っていた。1月9日に発熱(40.4℃)で再度入院し、採血後血液培養によりジフテリア菌を検出。国立感染症研究所細菌第二部第三室と当センターで菌の毒素原性試験を実施した結果陰性であったため、毒素非産生菌と同定された。その後、患者および家族の鼻腔、咽頭スワブの検査を実施したが、すべて陰性であった。