[ 概要報告 ]
分野:自然毒等による食中毒
衛研名:横浜市衛生研究所
時期年月:2006/5/9 ~ 2006/5/10
地域:横浜市
概要:
平成18年5月6日に、テレビの健康情報番組で紹介された調理方法により調理した白インゲン豆を摂取した者が嘔吐、下痢等の消化器症状を呈し、全国で健康被害事例が報告された。横浜市内では5月9日~10日に、白インゲン豆(表示は白花豆)を摂食した1家族2名が入院し、1家族1名が病院に受診した。患者が喫食した残品(白インゲン豆を2~3分炒ったもの)についてレクチンの残存を確認するため、モルモットの赤血球を用い、赤血球凝集試験を行った。その結果、残品のレクチン活性は生豆(患者から提供された未調理の豆)と同程度残存していた。なお、一時間茹でた豆はレクチンの活性の残存は認められなかった。