[ 詳細報告 ]
分野名:細菌性食中毒
登録日:2016/03/08
最終更新日:2016/05/27
衛研名:大分県衛生環境研究センター
発生地域:大分県
事例発生日:2005年7月
事例終息日:
発生規模:発生施設利用者460名
患者被害報告数:190名
死亡者数:0名
原因物質:Plesiomonas shigelloides
キーワード:食中毒、Plesiomonas shigelloides、飲用水
背景:
概要:
2005年7月7日、中津市教育委員会から中津保健所に対し、「7月5日から6日にかけてK町の施設を利用した小学4年~6年生の児童及び職員等47名の内、児童27名が嘔吐・腹痛・下痢の症状を呈し、医療機関を受診している」旨の連絡があり、直ちに当該保健所は調査を実施した。また、同時期に大分市内の児童が同施設を利用していたことから、大分市保健所にも調査を依頼した。その結果、4グループ460名が同施設を利用しており、内190名が食中毒様症状を呈していたことが判明した。
原因究明:
下痢起因菌検査の結果、複数の患者便、吐物から黄色ブドウ球菌が少量菌検出された以外、既知の下痢起因菌は検出されなかった。また、給水栓から採取した飲用水(残留塩素なし)からPlesiomonas shigelloidesが検出されたが、患者便からは同菌は検出されなかった。
しかし、1)当該施設の飲用水以外では4グループ共通の飲食物がなく、2グループは当該施設で調理した食物を喫食していないこと、2)患者は下痢主体(89.5%)の症状で嘔吐(10%)は少なく、また平均潜伏時間が51時間であること、3)飲用水が未消毒であったことから、本件はP. shigelloidesにより汚染された飲用水を原因とする食中毒事件と判断した。
診断:
地研の対応:
大分県衛生環境研究センターで患者便14検体、吐物4検体、飲料水1検体について下痢起因菌検索を行った。
行政の対応:
地研間の連携:
国及び国研等との連携:
事例の教訓・反省:
現在の状況:
今後の課題:
問題点:
関連資料: