No.1426 県内の医療機関で多数の患者からバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)が分離された事例

[ 概要報告 ]
分野:細菌性感染症

衛研名:岡山県環境保健センター

時期年月:2007/11 ~ 2007/12

地域:岡山県内

概要:
平成19年11月から12月にかけて県内の医療機関の入院患者10人からバンコマイシン耐性腸球菌(VRE:E. faecium)が検出されたとの連絡が保健所からあり、その分離株のvan遺伝子の型別及びPFGEを行なった。いずれの患者もVREによる症状は発現していなかった。分離株は全てvan B遺伝子を保有していた。PFGEでは全ての株のバンドパターンが類似していたが、2人では、バンド7本の差が見られ、類似度が低く、関連性は不明であった。院内感染防止対策は厳重に行なわれた。