[ 概要報告 ]
分野:自然毒等による食中毒
衛研名:東京都健康安全研究センター
時期年月:2008/04/14
地域:東京都
概要:
保健所に給食施設でカジキマグロ等の入った給食を喫食したところ,59名中23名が顔面紅潮,吐き気などの症状を呈している旨の連絡が入った.発症状況および患者症状をから,原因物質としてヒスタミンが疑われた.そこで,搬入された各検体についてヒスタミンの分析を行った結果,カジキマグロ(未調理品)からヒスタミンを230 mg/100g,カジキマグロ(加熱調理品)の一方からヒスタミンを42 mg/100g,他方からヒスタミンを320 mg/100g,カダベリンを19 mg/100g検出した.チラミン,プトレシン及びスペルミジンは検出しなかった.