[ 概要報告 ]
分野:自然毒等による食中毒
衛研名:北海道立衛生研究所
時期年月:2008/05/01
地域:北海道中央部
概要:
50歳代の女性が、知人から「シャクナゲの葉を乾燥して煎じて飲むと、血圧を下げる効果がある」との説明を受けて乾燥した葉を譲り受け、自宅で煎じて冷却して一度に500mLを飲んだ。30分後にクシャミ・鼻水等の症状が認められ、次第に手足が冷たくなって血圧が下がり、ショック症状を呈して入院した。 通報を受けた道立保健所の食品衛生監視員が葉の形態からシャクナゲの一種と推察し、衛生研究所において、その種類をハクサンシャクナゲであると特定し、煎液中の有毒成分グラヤノトキシンIを検出・定量した。 患者が飲用した煎液中には約1.8mgのグラヤノトキシンIが含まれていることが判明した。