No.1449 「すり身揚げ」喫食によるアレルギー様食中毒

[ 概要報告 ]
分野:自然毒等による食中毒

衛研名:長崎県環境保健研究センター

時期年月:2008/09/01

地域:長崎県対馬市 

概要:
平成20年9月30日、長崎県対馬市において、「すり身揚げ」を食べた保育所の児童8名が発赤、蕁麻疹等のアレルギー様症状を呈し、うち1人が病院を受診した。児童は食直後から次々に発症したが、数時間後には症状は消失し、回復に至った。発症までの時間が非常に短いこと、アレルギー様症状を呈していることから、ヒスタミンが原因物質として疑われ、県の食品衛生主管課から検査依頼があった。検査の結果、「すり身揚げ」から59 mg/100g、原料(いわしのすり身)から100 mg/100gのヒスタミンが検出された。これらの検査結果及び保健所の調査結果から、当該食中毒の原因物質はヒスタミンと断定された。