[ 概要報告 ]
分野:自然毒等による食中毒
衛研名:福岡市保健環境研究所
時期年月:2012/09/09
地域:福岡市
概要:
平成24年9月9日18時頃,自宅で調理した煮魚を喫食した女性一人が同日18時30分頃から吐き気,手足のしびれ等の症状を呈し,医療機関を受診・入院した。翌10~14日にかけて当所に,有症者から採取した検体(尿,胃内容物,血清),有症者自宅にあった食品(煮魚(スズメダイ),食品残査(スズメダイ・べら),冷凍の身欠きふぐ(コモンフグ10検体)等)の原因物質の検査依頼があったもの。検査の結果,複数の検体からふぐ毒である「テトロドトキシン」が検出された。有症者から聞き取り調査を行ったところ,発症前に知人からもらったふぐを自分で頭・内臓・皮を除去して冷凍保管していたことが判明した。食べた料理の食材に当該ふぐを使ったか不明であるため,魚の煮物による「テトロドトキシン(ふぐ毒)」による食中毒と判断した。