【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.281(2017年01月20日)
ノロウイルスを含む感染症胃腸炎は、今シーズンのピークよりは、減少していますが、変異株の検出も報告されていることから、今後も引き続き注意が必要です。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
子どもや高齢者は重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせる場合があります。
治療薬はなく、治療は輸液などの対症療法に限られます。特に、乳幼児や高齢者は脱水になりやすいので、水分摂取をし、医療機関を受診しましょう。
ノロウイルスの予防とまん延防止のためには、国民一人一人の適切な対応が重要です。
食事の前やトイレの後などには、手を洗い、ノロウイルスの感染を予防しましょう。特に感染した人のふん便や吐ぶつを処理する場合は、マスクや手袋を着用し飛び散らないよう適切に処理し、処理した後にも必ず手を洗いましょう。
<感染性胃腸炎(特にノロウイルス)について>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/norovirus/