【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.286(2017年02月24日)
2016年11月11日に開催しました第2回世界獣医師会-世界医師会“One Health”に関する国際会議のプログラムの一つである「厚生労働省セッション~薬剤耐性(AMR)対策~」において、酪農学園大学獣医学群衛生・環境学分野食品衛生学教授の田村豊先生に「獣医療における慎重使用の取組-世界と日本-」というタイトルで講演していただきました。
食用動物に使用される抗菌薬は、家畜の健康を守り、安全な畜産物を安定的に生産するためにとても重要なものですが、抗菌薬を使用すると薬剤耐性菌が生じたり、食品を介して人に薬剤耐性菌が伝播し、人の治療で使用される抗菌薬が効かなくなる可能性もあります。耐性菌の出現を最小限に抑えるためにも、医療におけるAMR対策とは別に、獣医療での責任ある慎重使用、愛玩動物や環境でのAMR対策を行うことが重要であることについてお話がありました。
AMRは人医療、動物その他の関係分野が連携して対応すべき課題です。
本セッションに参加された方、参加できなかった方も、ご覧いただき今後の活動に役立てていただけますと幸いです。
<獣医療における慎重使用の取組-世界と日本- 田村豊先生(YouTube)>
https://www.youtube.com/watch?v=frBXXiG8k5g&feature=youtu.be
<One Healthの取り組み>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000113218.html