【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.302(2017年06月23日)
デング熱やジカウイルス感染症などは、蚊によって媒介される感染症です。通常、日本では発生の見られないこれらの蚊媒介感染症は、海外で多く発生しています。デング熱に関しては、海外で感染し、帰国・来日した後に発症した人が今年に入ってから6月11日までに78名が確認されています。
日本の本州以南に生息するヒトスジシマカも、デング熱などを媒介することが可能なため、海外で感染し、帰国・来日した人を起点として国内での 感染が起こる可能性があります。
なお、地方公共団体向け「デング熱・チクングニア熱等蚊媒介感染症の対応・対策の手引き」においては、海外で蚊媒介感染症に感染した方が、日本国内でウイルス血症の時期に蚊に刺されたことが確認された場合、地方公共団体が成虫の密度調査等により現場の評価を適宜行った上で、必要がある場合は、成虫駆除を実施することとなっております。
国内でも蚊が多くなっていますので、海外から帰国した方も含め皆様一人一人ができる、平常時からの蚊の対策に改めてご協力をお願いします。
蚊媒介感染症への対策としては、
①蚊に刺されない(肌の露出を少なくする、虫除け剤を使用するなど)
②蚊の発生源を減らす(家の周りの水たまりを除去・清掃)※
※ヒトスジシマカは、植木鉢の皿や古タイヤなどに溜まった小さな水たまりに好んで産卵します。
<蚊媒介感染症>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html