【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.309(2017年08月18日)
渡航先や渡航先での行動によって、感染する可能性のある感染症は異なりますが、麻しんや、蚊を介した感染症が海外で多く報告されています。
蚊媒介感染症では、特に熱帯・亜熱帯地域ではマラリア、デング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症などに注意が必要です。
また、動物についてもどのような病原体を持っているか分からないことが多く、重篤な感染症の病原体を持っている可能性もありますので、動物との接触についても注意が必要です。
感染症には、潜伏期間(感染してから発症するまでの期間)が数日から1週間以上と長いものもあり、渡航中あるいは帰国直後に症状がなくても、しばらくしてから具合が悪くなることがあります。
その際は、早急に医療機関を受診し、渡航先、滞在期間、現地での飲食状況、渡航先での職歴や活動内容、動物との接触の有無、ワクチン接種歴などについて必ず伝えてください。
医療従事者の皆様におかれましては、受診される方の海外渡航歴等について、留意していただきますようお願いいたします。
<夏休みにおける海外での感染症予防について>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/travel-kansenshou.html
<麻しんについて>
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/
<蚊媒介感染症>
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164483.html