【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.502(2023年12月8日)
今年度、インフルエンザの定点当たりの報告数は、春から夏にかけても1.0を上回る水準で推移しており、 直近の定点当たり報告数は、第48週(11/27~12/3)時点で26.72と高い水準にあります。
このほか、咽頭結膜熱及びA群溶血性レンサ球菌咽頭炎(溶連菌感染症)の定点当たり報告数も例年同時期より高い水準であることに注意が必要です。
これらの感染症の感染拡大防止のため、咳エチケット、手洗い、換気、患者との接触を極力避けるなどの感染対策の実施や周知の徹底を今一度お願いします。また、医療機関・社会福祉施設等への病原体の持ち込みを防ぐために、関係機関においては、マスクの適切な着用等の関係者が個人で出来る予防対策を徹底すると同時に、訪問者等については、症状が認められる場合の訪問を自粛してもらう等の工夫をお願いします。
また、感染症の拡大等により需要が増加している鎮咳薬や去痰薬などについては、厚生労働省より主要なメーカーに対して、他の医薬品の生産ラインからの緊急融通やメーカー在庫の放出などの対応を要請し、供給量を増やしている状況です。
・ インフルエンザの発生状況について 2023年第48週(11月27日~12月3日)
・ 感染症発生動向調査週報(IDWR)2023年第47週(第47号)