【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.516 (2024年7月5日)
【手足口病】
手足口病の定点当たり報告数は第13週以降増加があり、全国での定点当たりの報告数は6.31(第25週)と過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。
手足口病は、口の中や、手足などに水疱性の発しんが出る、ウイルス感染によって起こる感染症です。
子どもを中心に、糞口感染を含む接触感染と飛沫感染を起こします。多くが数日間のうちに改善しますが、稀に髄膜脳炎、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺などの重篤な合併症を伴うことがあります。
通常、夏に流行することが多いですが、新型コロナ流行後は初夏から患者の増加が見られています。
出典:
・ 感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)2024年第25号
・ 厚生労働省 手足口病に関するQ&Aについて
・国立感染症研究所 「手足口病とは」(2014年10月17日改訂)
・感染症発生動向調査 感染症週報(IDWR)2021年第43号<注目すべき感染症> 手足口病・ヘルパンギーナ