【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.519 (2024年8月19日)
○新型コロナウイルス感染症の最近の発生状況
全国の定点医療機関から報告される1週間ごとの新規患者数は、本年5月上旬から増加傾向でしたが、7月29日~8月4日の1週間は13.29と、前の週の14.58からやや低下しました。
ただ、夏休みやお盆などで人の動きも活発化するため、今後の発生状況についてはまだ注視が必要です。
【新型コロナウイルス感染症の定点当たりの報告数(全国)の推移】
グラフは30週(7月22日~28日)までを記載。31週(7月29日~8月4日)は13.29。
厚労省 新型コロナウイルス感染症の定点当たりの報告数(全国)の推移
感染症エクスプレス@厚労省 新型コロナウイルス感染症
○マイコプラズマ肺炎
31週(7月29日~8月4日)の定点当たりの報告数は0.95と前の週の0.78からさらに増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多い状況で推移しています。
厚生労働省では、マイコプラズマ肺炎のHPを更新しました。
マイコプラズマに関する基本的な情報や、治療や予防・対策などがまとまっていますので、是非ご覧ください。
【マイコプラズマ肺炎の過去5年間との週別比較】
グラフは30週(7月22日~28日)までを記載。31週(7月29日~8月4日)は0.95。
IDWE 2024年第30週(7月22日ー7月28日)マイコプラズマ肺炎の過去5年間との週別比較
感染症エクスプレス@厚労省
○その他の流行中の感染症
定点把握の対象となる感染症では、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、急性出血性結膜炎、手足口病、等が過去5年と比較して多い水準で報告されています。
IDWE 2024年第30週(7月22日ー7月28日) 定点把握疾患の報告の過去5年間の同時期の平均との比較
感染症エクスプレス@厚労省
※文中の図はいずれも国立感染症研究所IDWRより引用。