サマリー
- 病原体の特徴
- 細菌
- グラム陰性桿菌(特に腸管出血性大腸菌・チフス菌・パラチフスA菌・コレラ菌に注意)
- ウイルス
- 消化管寄生ウイルス
- 寄生虫
- 消化管寄生の寄生虫(特に原虫類)
- 細菌
- 感染経路
- 経口感染:細菌、ウイルス、原虫のシスト・オーシスト
- 臨床症状
- 下痢、血便、腹痛、悪心、嘔吐、発熱
- 検体の種類および採取法
- 便、吐物、血液
- カップに便を採取し直ちに細菌培養検査、ウイルス検査、寄生虫検査へ
- キャリーブレア培地に採取し細菌培養検査へ
- 吐物をカップに採取しウイルス検査へ
- 発熱があればカルチャーボトルに採血し、細菌培養検査へ
- 治療の要点
- 細菌感染症で、必要があれば抗菌薬を投与する。成人ではニューキノロン薬、小児ではホスホマイシンを経口投与する
- 脱水に注意し、経口補液を、さらに不充分なら経静脈的に補液を行う
- 寄生虫によるもので必要があれば抗寄生虫薬を経口投与する
2009年11月05日 12時21分 改訂