(補)日本人に対する抗菌薬投与量について

ニューキノロン(フルオロキノロン)薬

Ciprofloxacin

炭疽に対しては成人1回400mgを1日2回経口投与する.ペスト,野兎病,鼻疽,類鼻疽には適応はないが,第2選択薬として同量使用することは可能と思われる.
注射薬は1回300mgを1日2回点滴静注する.

Levofloxacin

炭疽菌,ペスト菌,野兎病菌に対しては1回200mgを1日2〜3回経口投与する.
注射薬はない.

Ofloxacin

国内ではもっぱらLevofloxacinが使用されている.
その他のニューキノロン薬
Tosufloxacin, Sparfloxacin, Norfloxacinが適応をもっている.

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テトラサイクリン薬

欧米ではDoxycyclineが使用されているが,国内では経口薬のみで注射薬がないため,Minocyclineが使用可能と考えられる.用法・用量は欧米と同じである.

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アミノ配糖体

Gentamicin

成人量は80〜120mg/日を分2〜3で筋肉注射または点滴静注する.
小児に対しては1回0.4〜0.8mg/kgを1日2〜3回筋肉注射する.

Streptomycin

1〜2g/日を分1〜2で筋肉注射する.

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ペニシリン薬

Penicillin Gは欧米と同量使用可能である.Amoxicillinは注射薬はなく,経口薬は同量使用可能である.

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カルバペネム薬,第3世代セフェム薬,ST合剤

重症例に準じて欧米量を使用可能と思われる.

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抗ウイルス薬

RibavirinはC型肝炎に対して認可されているが,用量は少ない.

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2005年04月29日 10時40分 改訂