新型コロナウイルス感染症

「新型コロナウイルス感染症」(COVID-19)を引き起こす病原体はSARS-CoV-2は2019年に中国武漢市で発見され、全世界に感染拡大した。ウイルスの遺伝子配列からコウモリのコロナウイルスを祖先にもつと考えられ、動物コロナウイルスを由来とした、遺伝子組み換えにより発生したと可能性が考えられている。実際にどのような経緯でこのウイルスが人類に感染するようになったのかは現在も不明で、ウイルスの起源は明らかになっていない。発生源として中国科学院武漢ウイルス研究所からの流出についても完全な否定は難しいが、少なくとも生物兵器として開発されたものとは考えられてはいない。今後このウイルスは人類に定着して蔓延することが予想される。

2021年9月までに世界で感染が確認された人は2億2千万人、死亡者は455万人で、現在も犠牲者が増えている状況である。同じコロナウイルスが引き起こす重症ウイルス感染症として当ホームページでも紹介しているSARSやMERSとは伝播性と病原性において特性が異なっている。2020年1月に中国有数の大都市である武漢市に対して行った封じ込め政策(ロックダウン)は世界に衝撃的なニュースをもたらしたが、その後、日本でも全国的な流行となり、個人の感染対策の徹底や、移動や社会活動を抑えるにことよる接触機会を減少させる政策、今後も感染拡大防止対策の中心となると思われるワクチンの推進などさまざまな公的な政策が行われてきた。これまで行ってきた感染拡大防止対策は、似たような感染経路をもつバイオテロ関連疾患への対策やマスギャザリング時の感染拡大防止対策へも応用可能と考えられる。

参考文献

国立感染症研究所 新型コロナウイルス感染症関連情報

https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/covid-19.html

厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

札幌市 新型コロナウイルス感染症について

https://www.city.sapporo.jp/kinkyu_202002.html

東京都港区 新型コロナウイルス感染症について

https://www.city.minato.tokyo.jp/hokenyobou/fumeihaien.html